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 体育会系運動部で青春時代を過ごしてきて、高校バレーボールに携わ
ることだけのために教職の道を選んだにも関わらず、主人公・早川清(は
やかわ きよ)が命じられたのは文芸部顧問。教えることには熱意が持て
ず、ありきたりの実らない恋をしている彼女が送る日々は、何となく流
れていくだけです。ところがただ一人の文芸部員・垣内君の語る言葉が、
彼女の背中をそっと押し、新しい道へと誘っていくことに。

「のび太はタイムマシーンに乗って時代を超えて、マゼランは船で、ライ

ト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをする」
 クールな文体で語られるウォーミングな物語は、やがて誠実なエン
ディングを迎えます。望んでいない時間を過ごすことは誰にでもあるけ
れど、それを変えてくれるのは、劇的な出来事でも感動的な言葉でもなく、
さりげない会話やささやかな人とのふれあいであることを気が付かせて
くれる一編。作中で語られる夏目漱石、山本周五郎をきっと読みたくな
るというオマケ付きです。

図書館の神様

(ちくま文庫)

瀬尾 まいこ著

 激推し

 BOOK

創言社

◎編集後記◎

 行楽シーズンの10月は土曜・日曜日に雨が集中しました。このような日は部屋で読書をして過ごすのもいいか
もしれません。古本まつりが神保町だけではなく、11〜12月中旬頃にかけて全国各地で開催されるようです。読
書の秋が楽しめる機会ではないでしょうか。寒さも一段と増してきています。皆様、健やかにお過ごしください。

(Hi)

アトリエコータのパフェ

に来

たら

これ

食べ

第二回

 東西線神楽坂駅から徒歩数分、早稲田通りから
小さな路地へ曲ったところに、デセール

専門店「ア

トリエコータ」があります。このお店の何よりの
特徴は、イケメンパティシエの華麗な技を間近で
見届けながら、出来立てのスイーツをいただける
こと。お寿司屋さんのカウンター席で、板前さん
の包丁さばきや、手際良く握る様子を眺める、あ
のスイーツ版とでもいいましょうか。目の前で新
鮮なフルーツがカットされ、艶やかな炎にまとわ
れたかと思えば、キラキラと光る飴細工が魔法の
ようにスイーツを飾ります。口に運ぶとああ、至福。

なんだかとびきり贅沢をしている気分です。
 オシャレなお店の雰囲気と、絶え間なく来店す
る女性たちに尻込みしてしまうかもしれませんが、
一人スイーツを楽しむおじさまの姿も見られます。
デートに、自分へのご褒美に、はたまたインスタ
映えに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

住   所:東京都新宿区神楽坂6-25
営業時間:曜日によって変動
定  休  日:無休

※詳しくはお店のホームページをご覧ください。
http://www.atelierkohta.com/index.html

◇ATELIER KOHTA アトリエコータ

※フランス語でデザートのこと

2017 AUTUMN vol. 02

2017

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20

日発行 発行=株式会社 創言社 〒

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