紙の厚さの単位って、知っていますか? 「当然、mmかμ
ミクロン
mだろう」。そう思
う人、多いはずです。でも、答えはバツ。印刷用紙の厚さは「kg」で表すんです。
なぜ厚みがミリではなくキロなのか? それは、紙の厚さは厳密には一定でなくバ
ラツキがあり、それよりはロットの重量で表したほうがわかりやすいからです。印
刷用紙のロットの単位は1,000枚で、これを「連」といい、1連の重量(連量)が
紙の厚さを表します。
例えば、A4の社内報の印刷には、一般に「菊判」(636mm×939mm)のサイズ
の用紙が使われます。印刷会社の見積に「キク62.5kg」と書いてあれば、
「菊判1,000
枚が62.5kgの重さになる紙」のことで、それより連量が重くなれば紙は厚くなり、
軽くなれば薄くなります。
印刷用紙には「四六判」というサイズ(788mm×1091mm)もあります。菊判
第一回
紙の厚さは「
kg
」で表す
菊判
四六判
厚さの目安
50.5 kg
73 kg
0.08〜0.10mm
62.5 kg
90 kg
0.09〜0.13mm
76.5 kg
110 kg
0.10〜0.16mm
93.5 kg
135 kg
0.13〜0.19mm
印刷用紙の連量
編集や印刷業界には、特殊な用語や符丁がたくさんあって、部外者にはチンプン
カンプン。このコーナーでは、そんなあなたの「?」をわかりやすく解説します。
に
い
ほ
ろ
へと
は
とはサイズが異なるため、厚さは同じでも連
量は違ってきます。ご参考までに、菊判と
四六判の換算表を紹介しておきます(下表)。
出入りの印刷会社や編集制作会社に「紙見
本帳がほしい」と頼めば、持ってきてくれま
す。紙見本があれば、紙の種類だけでなく、
1種類ごとに異なる連量(厚さ)の紙を確認
することができますので、ぜひお手元に常備
しておくことをお勧めします。
2017. SUMMER
04